赤ちゃんを身ごもる夢を見ました。
赤ちゃんを身ごもる夢を見ました。
身ごもれない私なのに、赤ちゃんを身ごもる夢を見ました。身ごもれない私なのに、赤ちゃんを産む夢を見ました。
お腹がぷっくり膨れていました。優しく撫でました。鼓動を聴きました。私よりもずっと心拍が速いことに驚いたり、ほかの人よりもお腹の膨らみが小さいことを心配したりしたことをよく覚えています。
出産が近づくと、私は名古屋の病院に入院しました。暇つぶしにゲームをやっていました。出産前日にフラッと夫さんと病院外に出かけて、相変わらず準備が遅い私が夫さんに軽く叱られ、真っ黒な雷雲を見て慌てて帰りました。
そして出産日がやってきて、担当医とゆっくりお話をし、私はお腹を痛めながら赤ちゃんを産みました。
その後、赤ちゃんがどうなったのかは分かりません。病院のベッドの脇にやってきた夫とおしゃべりをしながら、会社に報告しなきゃ、と思った辺りで、目が覚めました。
目が覚めた私は、思わず号泣しました。涙の意味も、あの夢の意味も、私には分かりません。ただ、あの日あの時あの夢の中で、赤ちゃんを宿し私の血で大きくしお腹を痛めて産んだこと。それは、私にとって一生大切な出来事になる気がしました。
今、私自身への備忘録として、ここに残します。